人見知りをする赤ちゃんって結局賢いは本当??

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子育てをしていると、ある日突然我が子が人を見て泣いた!
なんて経験はありませんか?

2人の男子を育ててきた私にもそういった時期がありました。
うちの息子はとても愛らしく(随分と贔屓目)、買い物に連れていけば「あら、かわいいわね~。」と目尻を下げられることばかり。(もう少し親バカにお付き合いください)

ある時期までは息子もニコニコと愛想をふっていたのにある日突然、本当にそれは突然、激しく泣き始めたんです。
「ええ?!」と狼狽する母に、声をかけた近所のおばちゃんも戸惑い顔。

ご機嫌ナナメだったのかしらね~。

と激しくなく赤子と私を置き去りにし、いなくなってしまったおばちゃん。
はてさて、どうやってあやしたもんか、と途方にくれそうになった時でした。

息子を見ると泣きやんでいるではありませんか!!
はあ?!と思わず声が出そうになりましたが、その後も別にぐずる気配はなく買い物を無事終了させることができました。

よくよく考えてみるとあれって人見知りだったんだ、と思いそれから数カ月間、息子は父と母以外にはとりあえず「泣く」というコマンドから入ることに・・・。
このままでは親戚付き合い(とくに姑)が難しくなるわ!と危機を感じていたらまたピタリ、と人見知りは終わりニコニコ息子になったんです。

 

随分と長くなりましたが、皆さんもこんな経験してませんか?
ていうか、今まさに人見知り真っ最中!という赤ちゃんを持っているママさん、何も悩む必要はないんですよ!

実は、赤ちゃんが人見知りするっていうのは、赤ちゃんが大きく成長するためにとても大切なファクターだったんです。

 

赤ちゃんの人見知りは一体いつからいつまで?

赤ちゃんの人見知りは大体生後6カ月から始まると言われています。
大体離乳食の開始と同じ時期にやってくるんですね。

もちろん個人差があって、もっと大きくなってから人見知りを始めたという赤ちゃんもいることでしょう。
そして入口があれば出口もある、ということで人見知りが落ち着く時期ですが、これにも個人差があります。

1か月程度で終わる子もいれば3歳までずっと人見知り、という子もいます。

お母さんばっかりにひっついてるからババにはなついてくれないのねえ。

なんていう姑の言葉に傷ついた人もいるでしょう。
ですが、赤ちゃんの人見知りはママのせいではないということが判明したんです!

赤ちゃんの人見知りは怖がりは真っ赤なウソ!

 

よく人見知りの赤ちゃんは

  • 怖がり
  • 甘えん坊
  • ママだけがお世話をしている

というイメージを持たれますよね。
しかしこれは全て間違っているということが判明したんです。

 

その証明をしてくれたのは「科学技術振興機構」というところです。
この学説によりますと

赤ちゃんの「人見知り」行動
単なる怖がりではなく「近づきたいけど怖い」心の葛藤

引用元:科学技術振興機構

ということです。

ん?どういうこと??と思った人のためにもう少し詳しく説明していきましょう。

赤ちゃんの人見知りの原因は?

生後6カ月ごろになると始まる人見知り行動は、良く、赤ちゃんがお母さんと他の人を見分けることができるようになったからだ、と言われます。
しかし、赤ちゃんの視力は生後0カ月のころからきちんとあり、生まれてすぐからお母さんを見分けることができているのです。

 

なので、半年後に急に見分けることができ、それが人見知りに繋がるというのは間違っているんですね。

では、何が原因で人見知りをするのか?というと、実は他人へ興味を持ち始めることがきっかけなのです。

赤ちゃんは、産まれてから急激なスピードで身体の発育が行われます。

たった1年程度で首も座っていなかった赤ちゃんが立って歩けるようになるんですから、新生児期の発達は目覚ましいものがありますよね。
この中で、もちろん情緒も発育が促されていきます。

外の世界のあらゆることに興味を持ち始めるのです。
その中の1つに母親以外の人物というカテゴリーがあるのです。

この人物に接近したいという興味が人見知りを発生させる原因の1つなんですね。

近づきたいのに泣いてしまう・・・その原因は?

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人見知りの困るところは、相手を見て激しく泣くというところではないでしょうか?
時間のないママには誰かに預けて美容院に行ったりする時間をどうやって捻出しようか、と悩んでいる人もいるでしょう。

なのに、人見知りをしてしまって預ける先がない、とママの負担が増えてしまうことも。
更に、パパにも人見知りを発動して家事をやろうにもどうにもならない!!というストレスを抱えるママさんも多いことでしょう。

これは、接近したい相手に近づきたいけど近づくことができないという心の葛藤が生み出している結果です。

相手に興味がある⇒近づきたい⇒でも怖い⇒接近できないジレンマ

これこそが、赤ちゃんの人見知り行動のメカニズムだと研究結果は言っています。
その根拠は赤ちゃんの目の動きにあるのです。

赤ちゃんは誰よりも「目」を見ている

 

あなたは興味のある人が近くにいたらどうしますか?
やはり興味があるのでそれとなく視線がその人に向かうと思います。

逆に興味のない人であれば見ることも少ないですよね。
これは赤ちゃんにとっても同じです。

 

興味があるからこそ相手をジッと見るのです。
確かに息子も、人見知りをして泣く前は「ジーーー」っと相手を見てたなあ、なんて今さら思い出してみたりして。

この時、何故泣くのかというと、相手が自分と目を合わせたからです。

そんな馬鹿な!と思うかもしれませんが、どうやら目があった瞬間に泣き始める赤ちゃんが多いらしいのです。
これは動物なら誰もが感じる感情だそうです。

本来動物は、相手と目を合わせるという行動は「威嚇」を示します。
山でうっかりクマにあったら目を合わさないこと!!というのはこのことから来ているんですね。

成長と共に、人間は脳の「前頭前野」という部分の働きによって恐怖を抑えることができます。
特に親しい相手には目を合わされても恐怖を感じることはないですよね。

この脳の部分の働きが赤ちゃんはまだ弱く、興味はあるのに「怖い!」と感じてしまうのです。

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人見知りの赤ちゃんは人の横顔を長い時間見ている

科学技術振興機構の論文では、「こっちを向いている顔」と「そっぽを向いている顔」を赤ちゃんに見せた時、人見知り傾向の強い赤ちゃんは「そっぽを向いている顔」を長い時間見ていることが分かりました。
逆に、人見知り傾向の弱い赤ちゃんは「こっちを向いている顔」を長い時間見ているようです。

これは何が言えるかというと、とにかく人見知り傾向の強い赤ちゃんは、目の前の人がどんな人か興味を持って観察しているということではないでしょうか?
だからこそ、こっちを見ているから微笑んだのに激しく泣かれた。という赤ちゃんあるあるが発生してしまうのです。

私たち大人にしても「怖いのは分かってるけどついつい見ちゃうんだよね~。」という現象がありますよね。
赤ちゃんのこのジーっと見つめるという行動はまさにこれに当てはまると思いませんか?

 

つまり赤ちゃんの人見知りは

  • 生まれ付きの気質
  • 本能的な脳の働き

という2つの事が同時に起こっているということが原因なんです。

 

赤ちゃんの人見知りを軽減するには?

赤ちゃんの人見知りは決してママのせいではありません。
むしろ、赤ちゃんの脳が発達している結果ですので、喜んで良いことです。

しかし、そうは言っても

もっと外に出て他の人と触れ合わないからだ!

なんて言われちゃうとへこみますよね。
赤ちゃんの人見知りを少しでも軽減できるアプローチ方法を少し考えてみました。

アプローチ①「目を見ない!」

人見知りをする赤ちゃんに一番効果的かもしれません。
パパや身内になると赤ちゃんをじっと見て「怖くないよ~パパだよ~。」なんてやってしまいがちですが、これは逆効果です。残念ながら。

スキンシップは十分に取りますがそれでもできる限り目を合わせないようにするのが一番良いのではないでしょうか?
そうすることで、この人は自分にとって安心できる人なんだ、と思ってもらえるようになり人見知りからも解消されるかもしれません。

アプローチ②「見すぎない」

人見知り傾向の強い赤ちゃんは自分に注目されると「恐怖」を感じるようです。

初孫などの場合はどうしてもそうなってしまいますが、大人が大勢で赤ちゃんを囲んで注目するというのは、人見知りの赤ちゃんにとっては「地獄」です。

かわいい、今しかない赤ちゃんの姿を1秒でも長く見ていたいというのは良く分かります。
しかし、ここはグッと我慢して目の端に入れるぐらいでそっと見守るようにしてみてはいかがでしょうか?

アプローチ③「ママと仲良くする」

人見知りの強い赤ちゃんはとにかく相手を観察しています。
赤ちゃんと会う時はママも必ず側にいますよね。

この時こそがチャンスです。
長い時間一緒にいるというのではなく、ママと仲良くする回数を増やしていきましょう。

ママが笑顔でその人と接している姿を見れば、「この人は自分にとって安心できる人なんだ」と認識してくれるようになります。
そしてできることなら赤ちゃんと会う場所を同じところにしておきましょう。

この場所に行くと、この人が出てきてママと話をする、ということが赤ちゃんにも分かれば恐怖は軽減されるのではないでしょうか?

アプローチ④「ママが声をかける」

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赤ちゃんは、まだまだおしゃべりをすることはできません。
しかしママの声かけにはなんとなく反応を示してくれることもありますよね。

そこで、誰か人と会う時には出掛ける前に赤ちゃんに「これから〇〇ちゃんと会うよ。」と声をかけてみましょう。
これは最初から効果はありませんが、繰り返すことで徐々に効果を発揮してくれるのではないでしょうか?

アプローチ⑤「赤ちゃんのペースで人と会う」

人見知りをしてしまう赤ちゃんがいると、人の多いところに出掛けるのをためらってしまうこともありますよね。
しかし、人見知りが強い赤ちゃんは他人への興味はとても強くあるのです。

ママは気持ちが折れてしまいそうですが、赤ちゃんから他人と触れ合う機会を取り上げないことが人見知りへの一番のアプローチです。
そしてそこで無理矢理克服させよう!とママが動く必要はありません。

良く「このままじゃダメだから抱っこしてもらいなさい!!」と強引に赤ちゃんを抱っこさせるママもいますよね。
これは逆効果です。

ママから離れた不安と恐怖で赤ちゃんはいっぱいになり、余計に人見知りをしてしまうかもしれません。
人見知りを早く克服して欲しいと思うのなら赤ちゃんのペースで進めるのが一番の近道です。

赤ちゃんの人見知りは発達の証拠!

お母さんが内向的だから赤ちゃんが人見知りするんだ。

ママばっかりじゃなくて他の人にももっと預けたら?

なんていう言葉を投げかけられた人は本当にたくさんいます。
しかしこんなことをいう相手はとにかく悔しいのです。

かわいい赤ちゃんが自分を見た途端に泣いちゃう、これってちょっとしたショックですよね。
この気持ちを紛らわせるためにこんな言葉をママに投げつけちゃう人も多いんです。

 

でも、安心して下さい。
この言葉には何の根拠もありません。

どれだけ社交的に接していても、どれだけ姑たちに預けていても、人見知りをする時はします。
そして、人見知りをしない赤ちゃんはしないんです。

これは赤ちゃんの個性なんです。
ママがしっかりこのことを分かっていれば全て大丈夫です。

 

なかなか難しいですが、周りの言葉は小鳥のさえずりだと思って受け流して行きましょう!
今日も、育児、楽しんで下さいね!!

投稿者プロフィール

natsu
natsu
ゆる~りと毎日をすごしたい主婦です♪今はとにかくゆったり過ごせる時間を作ることに頑張ってます(?)
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